チャイルド・ライフ・スペシャリスト講話 (保育、福祉・健康、看護プラン)

 令和6年12月11日(水)、名古屋大学医学部附属病院でチャイルド・ライフ・スペシャリストとして働かれている佐々木美和様を講師としてお招きし、チャイルド・ライフ・スペシャリスト講話を実施しました。今回対象としたのは3年生保育、福祉・健康、看護プランおよび2年生保育、看護プランの生徒113人です。 
 将来、保育や福祉、看護など、人と関わる仕事に就くことを目指している生徒にとって、今回の講話はそれぞれの進路の選択肢を広げることや実現の一助となったのではないでしょうか。 

以下、参加した生徒の感想です。 

【福祉・健康プラン】 

 講話を聴いて、その子が考えている気持ちをしっかりと受け止めて安心感を与え、言葉にならない気持ちが表現できるような場所や環境づくりが大切だと思った。また、この機会を通して福祉の授業でよく登場した“自己選択・自己決定”や“一人ひとりの気持ちを尊重する”ことの大切さをより学ぶことができた。 

 人と関わる際、「私(支援する側)が役に立ちたい」「私があなたに笑ってほしい」など、つい『私が』になっていることが多いことに、佐々木さんのお話を聞いて気づきました。常に当事者である子どもや家族の立場になって考えることは、チャイルド・ライフ・スペシャリストという職業に限らず、将来どんな仕事に就いたとしても大事なことだと思いました。 

【保育プラン】 

 私は将来『子どもや親御さんに寄り添うことのできる幼稚園教諭』を目指しています。今回佐々木さんの経験から得たお話を聴いて、私がまさになりたい姿であると感じました。「みんな違ってみんないい」「今のままのあなたが一番素敵、素晴らしい」そんな子どものありのままを受け止め、伝えられるような人になりたいです。 

 “表現すること”のお話で出てきた「感情を表現することは大切。表現の方法(行動)を一緒に考えたい」という言葉がとても印象に残った。子ども達が表現するプラスの感情だけでなく、怒りや不安、苦しみなどマイナスの感情もしっかり受け止め、支えられる保育者になりたい。 

【看護プラン】 

 いのちのお話で紹介された「治すことは諦めた。でも、生きることは諦めない。」という言葉が忘れられません。将来看護師になった時、終末期の患者さんと関わることもあると思います。その時に今回の佐々木さんの講話で学んだ生きることの意味や、生き方の選択肢を心に刻み、患者さんや家族に寄り添える存在になりたいです。 

 わたしも“きょうだい児”の立場になったことがあります。これまでは本人や家族が大変な時に迷惑をかけて申し訳なかったという思いが強くありました。しかし、今回佐々木さんがきょうだい児のお話をしてくださったおかげで、自分のあの時の気持ちや行動を肯定してもらえたようで、すごく救いになりました。