チャイルド・ライフ・スペシャリスト講話(保育、福祉・健康、看護プラン3年生)

 令和8年10月23日(金) 名古屋大学医学部附属病院でチャイルド・ライフ・スペシャリストとして働かれている佐々木美和様を講師としてお招きし、チャイルド・ライフ・スペシャリスト講話を実施しました。今回対象としたのは3年生保育、福祉・健康、看護プランの生徒計51名です。

 チャイルド・ライフ・スペシャリストという専門職は日本でもまだ数が少なく、今回の講座を通して初めてその存在を知ったという生徒も多くいました。佐々木様から仕事の概要やこれまでの経験、そこから得た姿勢や考え方など多くのお話を聞かせていただきました。将来保育や福祉、看護など人と関わる仕事に就くことを目指している生徒にとって、今回の講話はそれぞれの進路の選択肢を広げることや実現することの一助となったのではないでしょうか。

以下、生徒の感想です。

【福祉・健康プラン生徒】

 自分は将来設計やインテリアの仕事に就きたいと思っているので、講話の中で紹介されたマンチェスターにあるホスピスをもっと自分で調べていつか行ってみたいと思いました。高校で学んだ福祉や大学で学ぶ建築を生かして高齢者や障害者、子どもなど多くの人に寄り添った空間を作れる人になりたいです。

 「怒ってもいいよ」「泣いてもいいよ」など、自分の気持ちを受け止めてくれる人がいることや、表現できる場があることは子どもにとってかけがえのないことだと思った。また、「表現しなくてもいい場所もある」という言葉を聞いてそんな発想があるんだと思い、今までの自分を振り返って報われた感じがした。

 講話を聞いて思い込み程怖いものはないと感じた。本人が伝えられないことをフォローすることは必要だが、それ以上に言いたいことを言ってもいい関係や何も言わなくてもいい関係をしっかり作ることが大切であると学んだ。

【保育プラン】

 砂場やスライムづくりのお話から、実習で子ども達が物の取り合いになっている時の声かけの仕方を思い出し、その子の気持ちを分かったつもりで話していたことに気づきました。“私(大人、支援者側)の気持ち≠目の前のその子の気持ち”ということを忘れず、一人ひとりの子どもとの関わりを大切にして寄り添っていきたいと思うきっかけになりました。

 避けることのできない不安や苦痛があったとしても、少しでも子どもの不安を減らせるように工夫し、一緒に乗り越えていこうとする姿勢がとても素敵だと感じました。将来は、子どもには言葉にできない気持ちもあることを理解し、表情や行動から気持ちをくみ取れる保育者になりたいです。

 子どもを単に「守られるべき受け身の存在」として捉えるのではなく、困難を乗り越える力をもった一人の人間として尊重する姿勢がとても印象に残りました。また、自分は誰かを励まそうとするとき、前向きな言葉をかけ急いでしまいがちですが、本当に求められているのは同じ目線で共に感じ、泣き、笑い、ただそばに居続ける姿勢であるというお話は深く心に響きました。

【看護プラン】

 これまでの経験や実際の写真から日本の病院というのはまだ患者、家族、地域とのつながりが希薄であると感じました。また、人種や家族の形、障害など違うところがあるということを当たり前に受け入れ、「ふつう」という言葉に縛られる必要はないとも思えました。

 病院にいる時だけ怖い思いをしているのかと今までは思っていたけれど、退院した後もトラウマで苦しんでいる子もいると聞いて、そこまで考えが及んでいなかったことに気づかされ、新しい視点を学ぶことにつながった。

 子ども達が大人の「(子ども達に)笑顔になってほしい」をくみ取って無理に笑おうとすることがあるという話を聞いて、これを知らないまま看護師になっていたら患者さんに同じ思いをさせていたかもしれないとドキッとしました。今日ほど“寄り添う”とは何かを考えせられたことはありません。進学してからも、看護師になってからも、“寄り添う”とは何かを考え続けていきたいです。

むもん市ボランティア(JRC部)

 令和8年9月12日(土)、JRC部が「むもん市」にボランティアとして参加しました。「むもん市」は、障がい者支援を行っている社会福祉法人「無門福祉会」が月に一度開催している地域交流のイベントで、今年度の参加は、5月に続いて2回目となります。
 訪れた子どもたちに楽しんでもらえるよう、生徒は、バルーンアート、魚釣りゲーム、ボール投げゲーム、バランスゲームを企画・運営しました。9月になってから雨の日が多く、天候が心配されましたが、このむもん市当日は雨もやみ、無事に開催することができました。

 子どもたちのリクエストにこたえていろいろなバルーン作りに挑戦したり、大きな掛け声で応援したり、また、休憩時には地域の方が出店しているマルシェで買い物を楽しんだりしました。

 次回は、11月3日(火・祝)のむもんまつりに参加する予定です。

以下、参加した生徒の感想です。

 私はボール投げゲームを担当し、先輩と一緒にルール説明やラムネを渡すことなどをしました。初めは先輩がルール説明をしてくれて自分はボールを投げる子を応援することしかできなかったけど、後半からは自分から積極的にルール説明や、「やりませんか」と声かけをすることができました。同じ子が何回も遊びに来てくれてうれしかったです。

 今回のむもん市では、初めてバルーンづくりを担当しました。前回あまりできなかった声掛けをすることを心掛けました。また、終了時間が近くなってきた時つくったバルーンが残っていたので、むもん市に来ていた人たちに配って歩きました。むもん市では、障がいのある方もお店を出していたり、お客さんとして楽しんだりしている人もいました。子どもも一緒に遊んでいて、普段生活しているだけでは出会えないような環境に、自分たちもいることが出来るのがいいな、と思いました。

 子どもや、障がいのある方とコミュニケーションをとることを頑張りました。笑顔で話すことや、目線を合わせることなどにも注意しました。毎回のように来てくれる人がいるので嬉しいなと思いました。しかし、せっかく同じブースで活動している1年生とコミュニケーションがあまり取れなかったので、次回はもっと自分からお話したいなと思いました。今回初めて、食堂でブルーベリーのシェイクを買いました。すごくおいしかったので、また買いたいです。また、新しいゲームを考えてもいいと思います。そろそろ遊びに飽きてきた子もいるかもしれないと思ったからです。

豊田市こども発達センター交流活動

 今年度も、夏休み期間中の14日間、医療・相談・保育などの総合的な療育施設である豊田市こども発達センターでの交流活動が行われました。参加したのは、保育・福祉・看護医療・教員など特別支援教育への進路を希望する2・3年生の希望生徒79名です。この活動は、生徒たちが発達に支援が必要な子どもやその支援の現状を学んで理解を深め、また、センターの役割や職員の仕事を知り、自身の進路を考える貴重な機会となっています。   

「ひまわり」は、ことばや対人関係の発達に支援の必要な就学前の子どもたちが通園しており、生徒たちは一人ずつクラスに入り、子どもたちの身支度や着替えのお世話、室内遊びや水遊びを一緒に行いました。慣れない場所での活動で、最初は不安を抱えていた生徒たちも、支援員の方の丁寧な助言のおかげで充実した時間を過ごすことができました。また、療育に訪れる子どもたちの兄弟姉妹を預かる「こども広場」では、まだ1歳にも満たない小さな赤ちゃんを抱っこしたり、遊び相手となったり、おやつのお世話やおむつ交換をしたりしました。こども広場に来ているボランティアの方たちとの会話も、生徒たちにはとても有意義なものとなりました。また、身体や手足の運動機能の発達に支援が必要な子どもたちが通園する「たんぽぽ」の夏祭りのお手伝いにも参加しました。子どもたちが楽しめるような工夫があちこちに見られ、生徒たちは支援員の方の愛情あふれる子どもたちとの関わり方を、直接学ぶことができました。
 活動後に、希望生徒は診療部門である「のぞみ診療所」の見学もさせていただきました。看護師さんの案内で、日頃見ることの少ない小児歯科や心理療法などを行う部屋を見せていただき、さまざまな形で子どもや保護者の支援を行う体制が整えられていることを学びました。

以下、参加した生徒の感想です。

 今回初めて「ひまわり」での活動に参加して、自分の進路を考える良い経験になったなと感じました。ひまわりでの活動は、私が将来やりたいと思っている児童指導員という職業に近く、障がいのある子どもたちと触れ合ってたくさんのことを学ぶことができました。自分のやりたいことと似ていたので、とても大きな理想を抱いて参加しましたが、実際に動いてみて「こんなに上手くいかないんだ」と感じることもあり、やはり想像だけでは知ることのできなかった体験をすることができて、とても良かったです。また、先生方のしぐさや話し方から学んだことも多くあり、新しい発見もできました。働くということは楽しいだけでなく、上手くいかないことも多いとわかりました。自分の中で本当にやりたいことを、残りの高校生活で確かめられるように今一度見直したいと思ったし、この経験を進路につなげていこうと思いました。(福祉・健康プラン、2年)

 新たな発見や学びの多い2日間だった。そして改めて先生方の対応の速さ、的確さ、優しさを実感した。朝の支度は、走り回る子どもたちと一緒にかばんの中を整理しようとしたのだが、なかなか気を引けなくて手間取った。先生のサポートとアドバイスのおかげで、何とか時間には間に合った。今回の活動でいちばん迷ったのが、どこまで自分が手伝った方がよいのかの線引きで、手助けの割合が少なすぎてももたついてしまったり、自分が手をかけすぎて成長のチャンスを奪ってしまったのでは、と思ったりすることがあった。そんなバランスのとり方も、サラッとやりとげてしまう先生方がとても頼もしかった。また、外国籍の子もいて、タイミングによっては通訳さんが翻訳してくれるが、いない時の意思疎通が特に難しかった。水遊びの時に、一緒に遊んでいた子の行動のくせを見つけた時は少しうれしかった。また、自分にとてもなついてくれて可愛かった。「かわいい」「えらい」「上手」という言葉がたくさん飛び交う素敵な場所だった。(文プラン、2年)

 去年も参加させていただいたので、学んだことを活かすことができたなといちばんに感じました。自閉症の子どもたちは、私たちに思いを伝えることが得意ではなく、言葉のキャッチボールは思うようにいきませんが、一緒に物を持って指で「ここだよ!」と示して自分で中に入れることができたり、できるという部分までサポートすると一人でできることもたくさんあり、できる、の瞬間はとても嬉しい気持ちになりました。サポートの仕方や、サポートをどれぐらいするかを考えることの重要性を感じました。一緒にやること、できるまでたどり着けるようにサポートすることの大切さがわかりました。先生方は伝わるまでしっかり目を見て話しかけたり、クラス全体を見渡して、その時に必要なことをそれぞれができるように、行動や声のかけ方も場によって変えるなどしていると気づきました。(保育プラン、3年)

 たった半日子どもたちと関わっただけでとても疲れてしまい、毎日保育士さんがどれほど大変な仕事をしているかがよくわかりました。発達障がいのある子どもたちは、ずっと椅子に座っていることが難しかったり、上手くコミュニケーションがとれないことが多かったのですが、それでも自分で着替えを頑張ったり、荷物を片付けられたりと、できることもあって、それを伸ばし、できることを増やすのが保育なのだと学びました。センターにいる子どもたちは、嫌なことがあると泣いてしまったりすることもありましたが、笑顔で過ごしている印象が強かったです。読み聞かせの時は座って聞けるようにサポートしたりしながらも、遊ぶときは自由にさせて、危ないときだけ止める、というやり方だったので、子どももすくすく成長できるのかなと思いました。食事について職員さんにお聞きすると、「偏食の子が多いから、少しだけでも食べられるような工夫をしている」とのことで、できないことを全くやらないわけでも、ムリにやらせるわけでもなく、多くの工夫がされているのだと知ることができました。子どもによって嚥下能力が違うので、同じ材料でも切り方の工夫をしたり、とろみをつけたりしていると聞き、給食の配膳トレーを見ると、魚一つでもほぐし方などがかなり違っていました。また「一ペロ」をするらしく、苦手なものでもほんの少しだけでも食べられたらOKという方法があると知りました。子どもへのストレスをなるべく抑えながらも苦手なものにチャレンジしてもらう姿勢ならば、食事がストレスになってしまう子も減らせるのかなと感じました。(調理・栄養プラン、3年)

 こども発達センターの活動と診療所の見学を通して、子ども一人一人の発達段階や障がいの特性に合わせて、さまざまな支援が行われていることを知りました。また、医師や看護師だけでなく、多くの専門職が連携して、子どもたちを支えていることがわかりました。診療所でも、診察だけでなく子どもの発達に合わせた個別療法などが行われており、医療と療育が連携していることが印象に残りました。実際に身体障がいのある子どもと接した時には、一人一人できることや身体の動かし方が異なるため、その子どものペースに合わせて関わることが大切だと感じました。できないことをすぐ手伝うのではなく、本人ができることを見守りながら必要な時に支援することが大切だと学びました。子どもとの関わりでは、言葉だけでなく表情や動きなどから気持ちを読み続けることも重要だと感じました。ひまわりの子どもと関わった際には、得意なこと・苦手なこと・興味を持つものが一人一人違うことを実感しました。子どもが安心して過ごせるように分かりやすい声掛けや環境づくりをすることが大切だと感じました。今回の経験を通して、それぞれの子どもに合わせた関わり方を考えられるようになりたいと思いました。また、家族の気持ちにも寄り添い、多種類の職業と連携しながら支援することの大切さも忘れないようにしたいです。(看護プラン、3年)

夏季合宿(バドミントン部)

 バドミントン部は8月18日(火)から20日(木)まで、奥三河総合センター(北設楽郡設楽町)で夏季合宿を実施しました。豊田市より高所の山間部に合宿施設があり、普段より良い環境のもとで、バドミントンの技術向上とチームワークの向上を図ることができました。

 初日は到着次第準備運動の基礎打ち、昼食後はノックなどを実施しました。夜は部員で花火を行ったり、愛知県で一番星空が見えると言われるスポットで美しい星空を見ながら、様々な星座や星の名前を言っていました。

 最終日は準備運動、基礎打ち後に秋の大会に向けての校内ランキング戦を実施いたしました。

帰りには道の駅どんぐりの里いなぶにて休憩し、お土産を見たり、かき氷を食べたり、3日間部員一同充実した合宿を行うことができました。

令和8年度 中学生一日体験入学

 令和8年8月4日(火)に中学生一日体験入学が実施され、中学生約800名の参加がありました。

 2年生のプレゼンターが、1年生の教科の一つである「産業社会と人間」の1年間の流れと、その授業の中で作成した「ライフプラン」、そして「東高の一日」を紹介しました。各プレゼンターが所属するプランの特色も織り込んだ内容でした。

 また、本校の特色であるプランの「プラン体験」講座を実施し、11のプランがそれぞれ紹介や実技体験を行いました。並行して部活動見学も行い、多くの中学生が興味を持って見学に来てくれました。

 参加した中学生からは、「自分の将来を見据えた探究学習ができ、それに踏まえて学習できるところが魅力的でした。」「自分が調べたことを周りに共有して、お互い切磋琢磨して夢に向かっている感じがして良かったです。」「産業社会と人間」の授業についての説明を聞き、豊田東高校の総合学科ならではの魅力を強く感じました。ただ勉強するだけでなく、1年生のうちから職業や社会について深く学び、自分自身の「ライフプラン」を組み立てていくというプロセスがとても魅力的です。先輩方が自分の興味に合わせて時間割を作り、夢に向かって生き生きと学んでいるお話が印象的で、私もこの学校で「なりたい自分」を見つけたいと思いました。」「すごく親身に先生が話し合ったり自分の将来について真剣に考える良い高校だと思いました。」など、具体的な説明や本校生徒の発表により、学校や授業の内容を理解できたという声や本校ならではの学びに魅力を感じたという感想が多く寄せられ、とてもうれしく思っております。 
 本校の体験入学にご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
 以下、中学生からいただいたプラン体験の感想(抜粋)です。

文プランは4年制大学を目指す人や勉強が得意な人などに向けて5教科をバランスよく受けられるプランだと分かりました。先生や先輩の方々が優しく説明をしてくれて楽しく自分の知りたいことを知ることができました。進路の幅が広くて進学についてじっくり考えることができると思いました。

理プランは大学進学を目指していて進学率が他プランに比べて高いことが分かりました。人数が少ないので集中して勉強することができ、プラン内の仲が良さそうでした。

外国語プランは、明るい雰囲気でとても楽しそうだと思いました。海外との交流も盛んに行われていて、将来の進路を考える時にも役立ちそうな、コミュニケーション力なども鍛えられそうだと思いました。

保育プランでは、幼児のことを考えた遊びを体験することができました。名札などが工夫されていて、とてもいいなと思いました。赤ちゃんの抱っこの仕方、ミルクのあげ方などたくさんのことを学び楽しかったです。

福祉健康プランでは、手袋をして折り紙をおりました。手袋をするのはお年寄りの手みたいだからと知りました。

看護プランでは、ベッドのシーツの敷き方がとても丁寧でした。ベットメイキングなどで、気をつけることを映像で学ぶことができ、脈や血圧の測る器械を実際に体験することができて、看護について、今よりも知ることができ良かったです。

調理・栄養プランでは、クイズを出してくれたり、質問を一つ一つ丁寧に答えてくださり、楽しくプランの内容を知ることができました。実際の教科書やレポートも見ることができ、学習できる内容を知れたのがとてもよかったです。食器や調理器具の片付けを早く終わらせようというところから、効率よく進めていこうという考えになるプランだなと思いました。

服飾プランでは、ミシンなどでの衣類の作り方や3年生の方々が作った服などを見て、質問などをして分かりやすかったです。先輩方がすごく優しくて雰囲気も良かったので、裁縫はあまりした事がなくて得意ではないけど服飾プランに入ってみたいと思った。

ビジネスプランでは名刺を作り、交換の練習をすることができて、とても楽しかったです。礼儀作法やパソコン操作など、面接のときや社会に出たときにすぐに必要になる知識を学ぶことができるとわかりました。

美術プランは、実際に素描を体験しました。デッサンの体験を通して、より立体に見えるようなコツなどが学べてよかったです。高校の先輩方からアドバイスなどをもらうことで仲間と共に切磋琢磨するプランなのだと思いました。

音楽プランでは、自分の好きな歌を歌っていてとても印象に残ったのと、自分で作った歌を披露していて素敵な歌だなと思いました。先輩方がピアノなどの演奏を聴かせてくださいました。東校生の皆さんの素晴らしい演奏姿を間近で見て、とても刺激を受けました。

姉妹校 パスコベール女子校への訪問

 

 オーストラリアのメルボルンにあるパスコベール女子校との姉妹校提携は今年で34年目を迎えました。今年度は15回目の派遣の年で、令和8年7月20日(月)から28日(火)までの9日間、生徒15名に2名の引率教員を加えた総勢17名が派遣団として訪問し交流を深めました。

 初日のホストファミリーとの対面では、前年度にホームステイで受け入れをした本校生徒にとっては姉妹校生徒との再会の場にもなり、久しぶりに会う生徒たちは喜びもひとしおでした。そして、ホームステイをしながら姉妹校の授業に参加しました。

 姉妹校では、クッキングの授業に参加してオーストラリアの伝統的なお菓子であるアンザッククッキーを作ったり、体育の授業に参加してオーストラリアのスポーツであるクリケットをしたりしました。アートの授業では、オーストラリアの先住民族アボリジニが生み出したドットペインティングと呼ばれる技法を使って絵を描き、コースターを作りました。本校生徒も日本語を学んでいる姉妹校生徒とともに七夕の短冊を作ったり、書道を教えたりするなど、海外の文化を知るだけでなく、日本の文化を伝えることもできました。また校外学習として、メルボルン動物園に行きオーストラリアに生息する動物を見学したり、メルボルンシティを観光したりしながら、オーストラリアの文化を肌で感じることができたようです。

参加した生徒たちはホストファミリーとの交流を深め、別れの日には涙を流す生徒も多く見られました。9日間の経験を通して英語力だけでなく積極性や自己管理能力、そして視野の広がりなど自らの成長を感じた様子でした。また、今後は異文化理解や英語学習についてさらに意欲的に学びたいと望む生徒が多くいました。

来年度は、本校が姉妹校生徒を受け入れる予定です。

青少年赤十字国際交流事業「モンゴル国派遣」(JRC部)

 日本赤十字社愛知県支部はモンゴル国赤十字と2007年から交流活動を行っており、今年度は、愛知県から16名の派遣団(中学生8名、高校生2名、指導者3名、支部職員2名、看護師1名)が、7月21日(火)~26日(日)の6日間、モンゴル国を訪問しました。その派遣団メンバーに、本校のJRC(青少年赤十字)部の2年生1名が選ばれました。 

 成田空港からモンゴル航空の飛行機で首都ウランバートルのチンギス・ハーン国際空港に到着。モンゴル赤十字社のスタッフやユースメンバーの温かいおもてなしのおかげで、6日間、さまざまな貴重な活動をすることができました。モンゴル赤十字社本部やトゥブ県支部、高齢者施設、モンゴル血液センターを訪問し、モンゴルの赤十字活動や、大雪害(ゾド)への支援、衛生環境改善など、日本とは異なる社会課題に取り組んでいることを学びました。また、チベット仏教の旧跡やスフバートル広場、チンギス・ハーン博物館、モンゴル伝統の遊牧民住居ゲルの見学など、日本とは異なる文化や歴史に直接触れることができました。ゲルの訪問では、遊牧民の食事や広大な草原でのバレーボールや乗馬など、日本では体験できないことを楽しみました。

 この訪問の期間、日本の中学・高校のメンバーには、モンゴル赤十字のユースメンバーがパートナーとなって一緒に行動してくれたので、すぐに打ち解けて交流を深めることができました。4日目は、そのモンゴルメンバーの自宅でのホームステイもあり、一緒に夕食を作るなど温かいおもてなしをしていただきました。 

 今回のモンゴル派遣は、国が異なっても赤十字の根底にある「人を思いやり行動する心」は共通していることを学び、視野を大きく広げる貴重な機会となりました。参加生徒は、「本当の『実行』とは、大きな功績を残すことではなく、目の前の相手を思って起こす小さな行動の積み重ねなのだと学びました。」「国や環境、年齢が違っても、自分から心を開き、相手を知ろうとすることで素敵な出会いや、新しい価値観を見つけられることを、国籍も年齢も違うモンゴルのパートナーが教えてくれました。」「この素晴らしい経験を思い出だけで終わらせず、今回学んだJRCの態度目標『気づき、考え、実行する』を、自分自身の行動で相手に届けていきたい。自分にできる小さな行動から、モンゴルの仲間たちが教えてくれた大切なことを、たくさんの人へ広げていきたい。」と報告してくれました。 

母乳バンク講演会、見学会(看護プラン、看護進学希望者)

 令和8年7月2日(木)1・2限、看護プラン3年生を対象に藤田医科大学病院から宮田昌史先生をお招きして「母乳バンクの講演会」を実施しました。母乳バンクについて初めて知った生徒も多く、その仕組みや現状、母乳の果たす役割などについて詳しく教えていただきました。

 令和8年7月21日(火)には看護プラン3年生の希望者を対象に、藤田医科大学病院に設置されている母乳バンクの見学会を実施しました。この見学会には、他プランで看護の進学を希望している生徒も参加しました。当日は実際にドナーミルクを活用していたお母さんのインタビュー動画の視聴やグループワーク、施設見学(母乳バンクの設備、NICU・GCU)などをさせていただきました。グループワークでは「母乳バンク・ドナーミルクを通して育児中の家族支援を考える」をテーマに、現役の看護師さんから助言や体験談を聞かせていただきながら話し合いを行い、模造紙にまとめ、発表をしました。

 藤田医科大学病院様にご協力をいただき実施している本取組も今年度で4回目を迎えました。医療の道を志す生徒たちにとって、実際の現場を見たり現役の専門職の方々からお話を聞いたりする時間は、自分の将来像をより明確化し、進路実現への気持ちを高める貴重な機会となっています。

以下、参加した生徒たちの感想です。

 前回の講話と今回の見学会を通して、ドナーミルクは厳しい基準のもとで検査や殺菌が行われ、安全性をしっかり確保した上で赤ちゃんへ届けられていることがわかりました。母乳バンクはただ母乳を提供するだけの機関ではなく、多くの赤ちゃんやその家族を支える重要な役割を担っていることを学ぶことができました。

 母乳には赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素が含まれていることや海外で実施されている赤ちゃんや家族のためのケアなど、初めて学ぶことが多く、とても勉強になりました。その一方で。海外で取り入れられているケアを日本で導入するためには資金や設備などさまざまな壁があることもわかりました。

 グループワークでは「自分がNICUのスタッフだったら…」「自分がお母さんだったら…」といろいろな視点でドナーミルクについて考えました。グループのメンバーで意見を出し合い、チューターの助産師さんからアドバイスや実際の体験談を聞かせていただくことができ、考えを深めることができました。

 母乳バンクが果たす重要な役割について学ぶことでき、もっと多くの人に母乳バンクについて知ってもらいたいと思った。また、今回の見学会を通して看護師としてご本人の命だけでなく成長や家族を含めた生活全体を支える仕事の責任とやりがいを改めて実感することができ、看護師になりたい気持ちがより一層高まった。