令和7年5月27日(火)豊田市民文化会館にて芸術鑑賞会が行われ、劇団うりんこによる劇「ある晴れた夏の朝」を鑑賞しました。原爆投下賛成派、反対派のディベートに、生徒は引き込まれるように鑑賞し、最後には生徒も投票するという参加型の趣向を凝らした公演に生徒それぞれ感じることがあった様子でした。
以下、参加した生徒の感想です。



争いや原爆を題材とした劇は初めて観たので、観劇することができて本当に嬉しかったです。肯定派・否定派の中でもどこに焦点を当てるかで一人ひとり思うことや考えが異なっているのも現実味があって面白かったです。また、日本人として否定派だったけれど、賛成派の意見を聞いて新たな視点で物事を見ることができたので、様々な人の話や意見を聞くことがとても大切なのだと改めて実感できました。役者さん一人ひとりの個性も感じられてとても楽しく観劇することができました。机を固定せず移動させたり、高さを変えることで奥行きを出したり、話し合いを進める演出をしていたのが印象的でした。
小学生の時から戦争はダメ、原爆はダメと言われてきたので、原爆について、否定的な意見を持っていました。今回のディベートを通して、肯定派と否定派の意見を聞き、どちら側の意見にも共感できるところがありました。そのため、公演が終わってからの最終的な結論を出すことができませんでした。もちろん、原爆はいいものではないけれど、何か理由があったのであれば必要なものと考えることもできると思いました。でも、原爆を使ったことは過ちであり、二度と繰り返されてはいけないことなので、今後絶対にあってはいけないことだと思いました。原爆が落とされる前の経緯や歴史について知ることができてよかったです。
1人ひとりのセリフがとても多かったけれど、本当にその場でディベートをしているような感じで凄いと思いました。写真や資料が多くて、見ていてとても楽しかったです。
自分の知らなかった悲惨な歴史や、その立場に立ってみなければ分からないような戦争や原爆に対しての考え方を、ディベートを通して沢山知ることができ、自分自身の考えが肯定派でも否定派でもないものに変化し、驚きました。鑑賞者の考えを変化させる劇団の演技力に感銘を受けました。
また、劇を通して、普段の何気ない決断を出す場面でも、多角的な視点から物事をとらえ、様々な根拠を元に考えを導き出すことが普段の生活でも必要な大切なことであり、他者との関わりを支えるものになるということを学ぶことができました。