産業社会と人間(1年生)

 「産業社会と人間」とは、自己を知り、職業を知り、社会を知ることを通して、自己の在り方・生き方を考えていく教科です。テーマについて調べ、レポートにまとめたり、模造紙やスライドを用いて発表したりする活動を通して、課題発見力、計画力、発信力などを養います。また、協働学習も多く、他者との関わりの中から自己の役割を見いだして活動したり、自分の在り方を考えたりします。これらの学習を通して、なりたい自分を「さがし」ていきます。
 最終的には、今後の人生の設計図である「ライフプラン」を作成し、生徒同士で発表し合い、更に自分の考えを深めていきます。
 具体的な取り組みの様子は「夢風 -YUMEKAZE-」学校ブログをご覧ください。

【1学期】 進路適性検査、企業・キャンパス見学、分野別出前講座、科目選択ガイダンス、学問・職業探究、外部講師講演など
【2学期】 社会探究、外部講師講演、ライフプラン作成など
【3学期】 ライフプラン発表、異文化理解研究(国際理解)、課題探究入門、総合発表会など

企業・キャンパス見学

大学見学の様子

「企業・キャンパス見学」は、1年生の「産業社会と人間」の授業で行う校外学習です。クラス単位で企業と大学をそれぞれ一か所ずつ見学します。働くとはどういうことか、大学で学ぶとはどういうことかを知るために、職業・学問調べに加えて実際に訪問・見学します。訪問後には、授業内でこの経験を振り返り、まとめたことをクラスで共有し、それぞれの進路選択に生かしていきます。
 これらの学習以外にも、職業インタビューとオープンキャンパス参加があります。自分でインタビューしたい職業や見学したい大学を決めて取材を行い、報告書を作成します。

 以下、生徒の感想です。

・モノを1つ作るのには、たくさんの研究・工夫などが必要だと気づいた。高校の勉強も同じで、ただ勉強をすればいいのではなく、自分に合った勉強方法を工夫して取り組むことが大切だと思った。私ももっと成長して、社会に役立つ人間になれるように頑張りたい。
・普段使っている製品は訪問先のモノが多くて驚きました。訪問先の製品は時代の変化に合わせて作られており、製品の変化を見ると本当に消費者視点でモノを作っている会社なんだと思いました。消費者が不快にならないように、様々な工夫が行われていて凄いと思いました。私も学校生活において人を思いやれる行動をしたいです。
・自分が行きたい大学より、自分が学びたい学部を選ぶという言葉が印象に残りました。
・進路について考えさせられる良い機会となり、視野が広がった。

社会探究

 社会に目を向けることで、これまで興味がなかったものに興味がわき、自分の新たな可能性と出会うことがあります。夢を実現させるためには、社会課題やこれからの世界について知識を深め、その知識と自己の進路希望や興味関心とを関連付けて、自分が社会課題にどうかかわっていくかを考えることが大切です。この学習は自分の進路選択・進路実現のきっかけを作るための学習です。

 日本や世界で課題となっているSDGsに関わる事柄を調べ、その内容をグループごとに模造紙へまとめて整理し、発表を行います。

ライフプラン

 1年間「産業社会と人間」で学習してきた内容のまとめとして、10年後の自分の目標を設定し、それを実現するまでの道筋(ライフプラン)を立てます。それをクラスごとに発表し、クラス代表に選ばれた生徒は学年発表会にて自分のライフプランのプレゼンテーションを行います。学年代表に選ばれた生徒は、「総合発表会」にて全校生徒の前で自分のライフプランのプレゼンテーションを行います。
 以下、総合発表会で1年生の発表を見た感想です。

・1・2年の発表を見て、初心に戻って頑張ろうと思うことができた。(3年生)
・1・2年生の発表を見て、明確な夢を持っていなかった自分ともっと向き合って考えていたら、違う自分もあったのかなと感じた。(3年生)
・一番印象に残っているのはライフプラン。どの子も目的意識を高く持っていて、感心すると同時になんだか悔しくなった。誇れるものを持っていないと人生にならないなと思った。毎日を抜け殻のように生きる自分にとって、総合発表会は良い薬になった。これから少しずつ自分の強みになることに取り組んでいきたいと思う。(2年生)
・1年生のライフプランの発表は、自分の夢と全然違う夢でも刺激されるので、「自分もがんばらなきゃ」とか「このままだと自分の夢を叶えられない」と思わされました。どうして東高を選び入学したのかをもう一度考える機会ができました。(2年生)
・学年代表の人たちのようにしっかりと夢を見つけて計画的に高校生活を送りたいと思った。(1年生)
・同じ1年生なのに全校の前で堂々とプレゼンをしているのを見て、自分も見習わなくてはいけないと思いました。東高の素晴らしさ、東高にきてよかったと思った。(1年生)

異文化理解研究

 修学旅行を次年度に控え、旅行先の台湾について学習します。