特色ある授業(11の科目選択プラン)

  総合学科である本校では、1年次に「将来自分はどのように社会の中で活躍するか」を考え、それらを実現するために必要な2年次以降の授業を選択して学びます。よりよい選択のために1年生に配布している「科目選択ガイダンス資料」には、各プランの教育課程やその特徴が載っています。

プラン

文プラン

看護プラン

 看護プランでは2年間の学びを通して将来自分が「どのような看護師になりたいか」「専門職になって何をしたいのか」を明確化させ、それぞれの理想とする看護・医療職になるための進路実現をサポートしていきます。令和4年度入学生より、2年次に専門科目として「基礎看護」2単位・「人体の構造と機能」2単位、3年次には「基礎看護」4単位を設定し、専門職として持つべき職業観や意識、態度などを養います。外部講師による出前講座では、多様な医療・看護の現場や専門職としてのあり方を知り、夢の実現に向けて視野を広げるきっかけになります。また、普通科目の学びも合わせて、医療・看護系私立大学、専門学校への進学を実現するための高い学力を身につけることができます。

外国語プラン

 外国語プランでは2年次に選択科目として「発展英語」「中国語」2単位、3年次に専門科目「異文化理解」3単位、選択科目として「実戦英語」「中国語」2単位を設置し、また全プラン共通の自由選択科目として「時事英語」2単位も設置しています。外国語プランに所属すると、選択によっては外国語の授業だけで14単位持つことができます。つまり、1週間の授業(32単位)のうち、約半分が外国語の授業です。 授業では、言語の4技能(読む・書く・聞く・話す)にわたって、とにかく外国語を使って活動し、「外国語を学ぶ」から「外国語で学ぶ」ことを目標にして、日々取り組んでいます。以下は、その活動例です。
・世界遺産について基礎知識を得た後、その背景について調べ、英語で発表する。(異文化理解)
・諸外国の社会事情について学び、それについて英語で意見を発表する。(異文化理解)
・字幕なしのDVDを視聴する。(実践英語) ・最近の新聞やテレビなどで報道されているニュース(原発再稼働・TPPなど)を英語で読み、その内容についての質問を、英問英答形式で行う。(時事英語)
・ある状況下において英会話を実践する。(実践英語・発展英語) ・英検準2級以上の取得を目指す。(発展英語) 外国語の学習が好きな人には最適なカリキュラムとなっております。

調理・栄養プラン

 調理・栄養プランでは、2年次に専門科目として「栄養」3単位、「調理」3単位、3年次には専門科目として「調理」6単位を学びます。「調理」では、週に1回調理師の先生による調理実習を行います。和洋中さまざまな調理実習を通して技術を学びます。また、ESDの実践として、地元の食材を使った料理研究や、ビジネスプランと共に地元の企業との商品開発にも取り組んでいます。

服飾プラン

 服飾プランでは、専門科目として2年次に「ファッション造形基礎」4単位、3年次に「ファッション造形」4単位、「消費生活」2単位、「リビングデザイン」2単位を学びます。ファッション造形基礎では基礎縫いの基礎基本から学び、襟なしブラウスやパンツ等を製作します。ファッション造形ではファスナー付きスカートや、ボウタイブラウス、ワンピース等を製作します。またESDの実践として「衣服の循環」をテーマに、リメイク作品にも取り組んでいます。

保育プラン

 保育プランでは、2年次に専門科目として「子どもの発達と保育」4単位、3年次には専門科目として「子ども文化」4単位、「小児保健」2単位を学びます。胎芽期から幼児期までの発達過程や、乳幼児期における生活習慣のあり方の重要性、子どもの表現活動などについて学びます。実習では、おもちゃの製作、絵本の読み聞かせ、貼り絵、壁面構成などに取り組み、保育士に必要な実践力を身に付けます。地域のイベントや交流館での壁面展示などにも参加しています。

福祉・健康プラン

 福祉・健康プランでは令和4年度入学生より、2年次に専門科目として「社会福祉基礎」「介護福祉基礎」「生活支援技術」を各2単位、3年次に福祉科目「生活支援技術」、保健体育科目「パラスポーツ」「リハビリテーション実習」を各2単位設定しています。多様な学びを通して、福祉やリハビリテーションの専門職をはじめとした対人援助職に求められる知識や技術を座学と実習科目でバランスよく身につけることができます。また、学校内の学習だけではなく、校外活動(施設見学、ボランティア活動等)や外部講師による出前講座を実施することで、専門職として求められる職業観や態度、コミュニケーション力、広い視野などを養っていきます。

ビジネスプラン

 ビジネスプランでは、専門科目として2年次に「簿記」5単位、「原価計算」5単位、「情理処理」4単位、3年次に「マーケティング」2単位、「財務会計Ⅰ」5単位、「ビジネス情報」3単位、「ビジネス実務」3単位、「広告と販売促進」または「経済活動と法」選択2単位、自由選択科目として「ビジネスエキスパート」2単位を学びます。
 商業活動の各分野(簿記・会計や情報科目関連)の知識と技能を習得するとともに、ビジネスマナー等を学び、職場や地域社会に幅広く貢献できる人材の育成を目指します。また、調理・栄養プランと共に地元企業との商品開発や、商学連携の一環として地元商店街の街頭を彩るフラッグ作成にも取り組んでいます。

美術プラン

 素描の授業では絵画、彫刻、デザインなど、芸術分野で活躍するための基本的な技術を身に付けます。形の取り方や空間表現、質感表現などに対して妥協を許さない厳しい態度が要求されますが、夢の実現のため真摯にモチーフに向かっています。そのため授業後や家庭でも技術の向上を目指してデッサンに励んでいる生徒が多くいます。石膏像の他、鳥の剥製など、さまざまなモチーフを描きます。また、鉛筆、木炭、透明水彩などの多様な画材を手にすることができるのは楽しみの1つです。

音楽プラン

 2年次で学んだソルフェージュ、音楽理論をふまえ、3年次ではいろんな楽器(ピアノ、ギター、キーボード、パーカッション等)を使って、その特徴や技術を学びながら器楽アンサンブルに挑戦します。クラシックはもちろん他のジャンルの音楽も題材として取り入れ、各楽曲の成り立ちや時代背景なども学びながら、楽曲へのより深い考察のもの授業を行っています。