豊田市こども発達センター交流活動(ボランティア)

 夏休み期間の9日間、医療・相談・保育などの総合的な療育施設である豊田市こども発達センター「ひまわり」と「こども広場」で交流活動・ボランティア活動が行われました。
 参加したのは、保育・福祉・看護・特別支援教育の進路を希望する生徒32名です。発達に支援が必要な子どもや、その支援の現状を学んで理解を深め、また、センターの役割や職員の仕事を知り、自身の進路を考える一助となりました。中には4日間参加して、日ごとに子どもたちとの交流を深めることができた生徒もいました。

 また、今年度は、希望生徒を対象に、診療部門である「のぞみ診療所」の見学もさせていただきました。看護師さんの案内で、日ごろ見ることの少ない小児歯科や言語聴覚療法・心理療法などを行う部屋を見せていただき、特に福祉・健康プランや看護プランの生徒は興味深く説明を聞いていました。

 以下、参加した生徒の感想です。

 4日間同じクラスにお邪魔したのですが、日を重ねるにつれて、初めはあまり近寄ってこなかった子どもたちが、4日目には自分から色々なことを話してくれたり、自分がやったことを見せてくれたりなど、たくさん寄ってきてくれるようになったことが嬉しかったし、こういうところがやりがいなんだろうなと思いました。今回の活動のおかげで保育士になりたいという気持ちがさらに強くなりました。他にも保育園や幼稚園に行ったことはありますが、ひまわりには障がいのある子どもたちが多くいたので、今回はそんな子どもたちのことを新しく知ることができました。たくさんのことを学ぶことができたので、参加して本当に良かったです。

 ひまわりでは、子どもたちから寄ってきてくれたり、手を繋いでくれたり、とても可愛らしくて、とても楽しい時間になりました。朝の荷物を一緒に整理したり、トイレに行ったりすることの説明を先生方が丁寧に教えて下さって、とても勉強になりました。荷物の整理も1つずつ子どもたちと確認しながら行うなど、少しずつ子どもたちと距離を縮めていくことができました。こども広場では、人生初めてのおむつ替えをしてすごくいい経験になりました。先生に1つ1つ教えてもらいながら行いましたが、おむつ替えをするまでが大変だったし、戸惑いもありましたが、できた後はすごく嬉しかったです。

 こども広場のボランティアでは、赤ちゃんとの交流ができました。私は5カ月の赤ちゃんの面倒を見ました。会話ができないから、色々なおもちゃを見せて好きなものを選んでもらって一緒に遊んだり、抱っこをしたり、おむつの替え方も教えてもらいました。赤ちゃんだから泣くことが多くて、なんで泣いているかわからなくて困っていたら、大人のボランティアさんがおむつの確認をしたり、おもちゃを渡したり、会話はできないけれどたくさん話しかけたりしていて、かっこいいなと思いました。私ももっと積極的にいろいろなボランティアに行って、たくさんの人と話をして、将来自分がやりたいと思っていることが実現した時に、その経験を活かして楽しく働けたらいいなと思いました。自分の将来のことを考えるとても良い機会になりました。

 私はこのボランティアに参加してよかったとすごく思いました。普段の授業で行う保育実習では障がいのある子どもたちと関わる機会はあまりないので、今回のボランティアに参加できたことで、保育実習では学ぶことができなかった、別の視点からの考え方や、障がいがある子どもたちと関わる中で感じることができるやりがいを知りました。ボランティアに参加する前はどうやって接したらよいのか不安でした。でも、担当の先生から「大丈夫だよ!保育実習やってるならいつもと同じように接してくれたらいいと思う」などアドバイスをいただき、子どもたちに積極的に話しかけることができました。クラスに7人しかいないことに驚きましたが、実際に子どもたちと接することで、一人一人と向き合うことができる人数なんだと感じました。担当の先生から「話しかけても答えてくれない時があるかもしれないけど、恥ずかしがらずたくさん話しかけてね」と言われたので、たくさん話しかけたことで子どもたちの方からも気持ちを感じる行動が伝わってきたので、すごく嬉しくて、まずは自分から向き合うことが大切なのだと分かりました。時間が来ているからと焦って子どもたちをせかしてしまうのではなく、子どもたちのペースを大切にしている先生方を見て、子どもたちの立場に立ってものごとを考える大切さに気付きました。