令和4年度豊田市こども発達センターでの交流活動

 令和4年7月22日(金)~8月29日(月)の間、計15日間において、医療・相談・保育など総合的な療育施設である、豊田市こども発達センターで交流活動・ボランティア活動が行われました。参加したのは、保育・福祉・看護・特別支援教育の進路を希望する生徒51名です。

 発達に支援が必要な子どもや、その支援の現状を学んで理解を深め、また、センターの役割や職員の仕事を知り、自身の進路を考える一助となりました。
 以下、参加した生徒の感想です。

 障がいを持つ子との関わりがあまりなかったので、最初は少し緊張していました。しかし、とても明るく楽しい施設でした。コミュニケーションのとりかたが難しいと感じることもありましたが、私が笑顔で明るく話しかけると、子どもたちも表情やしぐさで教えてくれたり、子どもの方からコミュニケーションをとろうとしてくれたり、大変なことよりもうれしかったことの方が印象的で、私が笑顔にさせられることが多かったです。保育者の視点で、良い面だけでなく大変なことや苦労していることをもっと知りたいと思ったのと同時に、もっと多くの時間をひまわりの子どもたちと過ごしたいと思いました。本当に楽しかったです。私は将来、病院や施設などで過ごすサポートの必要な子どもにたずさわれる保育士になりたいと考えています。今回の活動で、どんな子どもと関わるにも、気持ちに寄り添うことは共通して大切なことだとわかりました。

 はじめは緊張して、何をすればいいのかわからなく、少し下がって先生方と子どもたちを見ていました。しかし、子どもたちは、私が話しかけたり一緒に遊ぶとたくさん笑ってくれました。その時、私は「今、同じ気持ちを共有できているのかな」と思い、とてもうれしくなりました。子どもたちもはもちろん、先生方も日々たくさん学んでいるんだなと思いました。自分が知らないだけで、多くの病気や障がいがあって、それとともに生活している人が身近にいることに気づきました。これから保育の現場だけでなく、日々の生活からどんな人にも気遣いや配慮ができるようにしたいです。

 私が二日間の活動で感じたことは「難しい」と「楽しい」でした。今まで自閉症の子と関わったことがないので不安でしたが、担当の先生の気さくな言葉のおかげで安心することができました。私がうまく対応できずにいたところを先生に助けていただいた際には、先生方の対応力に驚かされました。そして、思うように話ができないことがどれほど難しいことかが分かりました。色水でジュース屋さんをしたときは、先生方の「子どもの興味を惹きつける技術」に感動し、子どもたちの独創的な遊び方に驚きました。すべてを受け入れてくれる先生がいるとわかっているからこそ、子どもたちは各々好きな遊びができるのかなと思いました。他の園ではなかったような新しいことをたくさん知ることができた素敵な二日間でした。

 今まで私は小さい子どもと関わったことがあまりなくて不安でした。しかし、こども広場の子どもたちは手をつないでくれたり、絵本を一緒に見せてくれたりと、私が心配しなくてもいいくらいに優しくて、とてもうれしかったです。こども発達センターには多くの看護師さんが働いているということを教えていただいたので、将来病院だけでなく、このような場所で働くこともとても良いなと思いました。