令和8年10月23日(金) 名古屋大学医学部附属病院でチャイルド・ライフ・スペシャリストとして働かれている佐々木美和様を講師としてお招きし、チャイルド・ライフ・スペシャリスト講話を実施しました。今回対象としたのは3年生保育、福祉・健康、看護プランの生徒計51名です。

チャイルド・ライフ・スペシャリストという専門職は日本でもまだ数が少なく、今回の講座を通して初めてその存在を知ったという生徒も多くいました。佐々木様から仕事の概要やこれまでの経験、そこから得た姿勢や考え方など多くのお話を聞かせていただきました。将来保育や福祉、看護など人と関わる仕事に就くことを目指している生徒にとって、今回の講話はそれぞれの進路の選択肢を広げることや実現することの一助となったのではないでしょうか。

以下、生徒の感想です。
【福祉・健康プラン生徒】
自分は将来設計やインテリアの仕事に就きたいと思っているので、講話の中で紹介されたマンチェスターにあるホスピスをもっと自分で調べていつか行ってみたいと思いました。高校で学んだ福祉や大学で学ぶ建築を生かして高齢者や障害者、子どもなど多くの人に寄り添った空間を作れる人になりたいです。
「怒ってもいいよ」「泣いてもいいよ」など、自分の気持ちを受け止めてくれる人がいることや、表現できる場があることは子どもにとってかけがえのないことだと思った。また、「表現しなくてもいい場所もある」という言葉を聞いてそんな発想があるんだと思い、今までの自分を振り返って報われた感じがした。
講話を聞いて思い込み程怖いものはないと感じた。本人が伝えられないことをフォローすることは必要だが、それ以上に言いたいことを言ってもいい関係や何も言わなくてもいい関係をしっかり作ることが大切であると学んだ。
【保育プラン】
砂場やスライムづくりのお話から、実習で子ども達が物の取り合いになっている時の声かけの仕方を思い出し、その子の気持ちを分かったつもりで話していたことに気づきました。“私(大人、支援者側)の気持ち≠目の前のその子の気持ち”ということを忘れず、一人ひとりの子どもとの関わりを大切にして寄り添っていきたいと思うきっかけになりました。
避けることのできない不安や苦痛があったとしても、少しでも子どもの不安を減らせるように工夫し、一緒に乗り越えていこうとする姿勢がとても素敵だと感じました。将来は、子どもには言葉にできない気持ちもあることを理解し、表情や行動から気持ちをくみ取れる保育者になりたいです。
子どもを単に「守られるべき受け身の存在」として捉えるのではなく、困難を乗り越える力をもった一人の人間として尊重する姿勢がとても印象に残りました。また、自分は誰かを励まそうとするとき、前向きな言葉をかけ急いでしまいがちですが、本当に求められているのは同じ目線で共に感じ、泣き、笑い、ただそばに居続ける姿勢であるというお話は深く心に響きました。
【看護プラン】
これまでの経験や実際の写真から日本の病院というのはまだ患者、家族、地域とのつながりが希薄であると感じました。また、人種や家族の形、障害など違うところがあるということを当たり前に受け入れ、「ふつう」という言葉に縛られる必要はないとも思えました。
病院にいる時だけ怖い思いをしているのかと今までは思っていたけれど、退院した後もトラウマで苦しんでいる子もいると聞いて、そこまで考えが及んでいなかったことに気づかされ、新しい視点を学ぶことにつながった。
子ども達が大人の「(子ども達に)笑顔になってほしい」をくみ取って無理に笑おうとすることがあるという話を聞いて、これを知らないまま看護師になっていたら患者さんに同じ思いをさせていたかもしれないとドキッとしました。今日ほど“寄り添う”とは何かを考えせられたことはありません。進学してからも、看護師になってからも、“寄り添う”とは何かを考え続けていきたいです。

