
令和7年5月18日(日)、若い世代を中心としたまちづくりの活動を行っている非営利組織IPPO CLUBさんの主催で「それいけ!とよた魅力発見隊2025」が行われ、JRC部や有志生徒がボランティアとして参加しました。
この「とよた魅力発見隊」は、小学生のチームが地図を見ながら市内を歩き、いくつかのスポットを回りながら豊田市の魅力を見つけていくというイベントです。東高生がボランティアとして参加するのは今年で4回目になります。今年は100名を超える生徒たちが参加し、「先輩隊員」として小学生チームに同行しました。また、「高校生チーム」として街歩きをしたり、裏方にまわって運営を手伝ったりした生徒たちもいました。



はじめは初対面の小学生たちとのコミュニケーションに戸惑っていた様子もありましたが、計画や作戦を考えたり、外でお弁当を食べたり、「映え写真」を撮ったりなど、3時間ほど一緒に街歩きをするうちにすっかり打ち解け、ゴールする頃には笑い声があふれていました。





高校生たちにとって、普段接する機会の少ない小学生たちと触れ合う貴重な機会となりました。また、主催してくださったIPPO CLUBのスタッフには東高の卒業生も多く、先輩たちの活躍する姿も高校生たちにとって大きな刺激になったようです。
以下、参加した生徒の感想です。

子どもたちと一日関わって、自分より小さい子と話したり遊んだりできたのがとても楽しかったです。ですが、子どもたちと私では体力の差があり、まだまだ元気な子の安全確認がとても大変でした。また、子どもたちの計画が思うようにいかなかったときに意見の対立もあって、自分の意見が言えることはとても良いことだけれど、その対処がとても大変でした。自分も子どものころは「こうしてほしい」と思っていたのに、今では子どもが何を考えているのか、何をしてほしいのか理解が追い付かなくて、もっと知らなきゃなと思いました。
今回の活動を通して、豊田市の知らなかった場所を発見することができました。また、すれ違った地域の方に、小学生の子と一緒に挨拶をし、地域の方の優しさや温かさも改めて感じることができ、とても貴重な時間でした。今回初めて小学生と活動をして、最初は緊張していてなかなか会話が弾まなかったけれど、一緒に活動していく中で距離が縮まり、いろいろな話をすることができました。小学生は好奇心旺盛で視界に入ったもの全てに飛び込んで行ってしまい、歩いている途中でもどこかへ行ってしまって大変でした。車もたくさん通るので安全に注意して活動しました。とても楽しかったです。
普段は同年代や目上の方とお話しする機会の方が多いので、子どもたちと話すのが楽しくて新鮮でした。今回、子どもたちの同伴という形で関わり、あくまで子どもたちが主役という中でどこまで口を出していいのか、見極めが難しかったです。班の中でいちばん子どもたちと仲良くできていた友達が、なぜ短時間で仲良くなれたのか自分なりに考えてみて、口調が柔らかだったり、声のトーンが高くリアクションがわかりやすいという点に気づいたので、日常から口調など気を付けなくてはと思いました。もともと子どもに苦手なイメージを持っていましたが、今回の経験を通して、子どもと触れ合うのが嫌じゃないなと気づき、視野が広がりました。
意外に、豊田のことを自分が知らなさ過ぎてびっくりしました。回ったところはほとんど見たことがあるような場所だったけど、もっと奥の方に行くと聞いたことのない公園があることもわかったので、今回参加してよかったなと思いました。どうしたら多くの場所を回れるか頭を使ったり、たくさん歩いて体を動かすこともできて一石二鳥でした。スタッフの人も全員東高の卒業生で、子どもたちのために裏でいろいろ考えてくれていて、こういうボランティアスタッフという役割もあるんだと思いました。高校でのボランティア活動は初めてだったけれど、やりがいを感じられたので、また参加したいです。
私は最初は「子どもと関わる=楽しい!」と単純に考えていたのですが、実際にやってみて、確かにみんなが仲良くしていてほっこりする時もあるけど、その反面、ふてくされた子を慰めてもいやだいやだ…となるなど大変なこともあることに気づきました。私は教員を目指しているのですが、今までは仕事が大変だけど大丈夫!と単純に考えてしまっていました。なので、これからは「そのような大変なこともある」ということも理解した上で、本当に教師になりたいのか自己を見つめていきたいと思います。
小学生たちがあまり自分から話すタイプではなかったので、コースを決める時に小学生主体で考えてもらうのが難しかったです。それでも、初めは話しかけても「うん」しか返ってこなかったけれど、だんだんいろいろなことを話してくれるようになったのが楽しかったです。歩くのが速い子がいたけれど、その子はときどき周りがついてきているか確認して待ってあげていたので、何でも言うのではなく少し待って小学生の子がどうするのか見て、足りない部分を指摘すれば小学生の主体性が伸びていきそうだなと気づきました。
私たち高校生は効率を考えて行動しがちだけど、今回は小学生が中心となって考えて行動するというものだったので、あまり口出しをしないように気を付けました。みんな元気で、一緒にいる私たちまで元気をもらえて楽しかったです。私たちが思っている以上に小学生の子たちはしっかり自立していて、このボランティアに参加していなかったらそのことに気づけなかったと思います。参加してよかったです。