むもん市ボランティア(JRC部、福祉・健康プラン3年生)

 令和7年5月10日(土)、JRC部と福祉・健康プラン3年生が「むもん市」にボランティアとして参加しました。「むもん市」は、障がい者への支援をさまざまな形で行っている社会福祉法人「無門福祉会」が月に一度行っている地域交流のイベントで、東高は令和3年度からボランティアに参加しています。
 朝方まで雨が降っていましたが、集合時間には雨も上がり、予定通り開催することができました。JRC部は毎回子どもたちに人気の魚釣りゲームや的あて、しゃぼん玉、バルーンアートプレゼントを企画・運営しました。福祉・健康プラン3年生は、施設利用者や職員の方と一緒に、飲み物販売、お菓子がもらえるゲーム、けん玉やなわとびなどの子どもとの遊び、食堂のお手伝い、農業体験を担当しました。JRC部1年生にとっては初めてのボランティア活動で、少し緊張も見られましたが、来場してくれた子どもたちや地域の方とおしゃべりをしたりする中でしだいに緊張もほぐれていきました。

 多種多様な「障がい者支援」があるのだということを学ぶ機会とすることができました。次回は、9月13日(土)の「むもん市」に参加する予定です。
 以下、参加した生徒の感想です。

 地域のみなさんがすごく温かいことに気づきました。バルーンアートをやっている時や買い物をしている時などたくさん話しかけていただき、すごくうれしかったです。前から知っていたかのように話しかけて下さって、とてもアットホームな地域だなと感じました。私もそれくらい気軽に話しかけられるようになりたいです。

 魚釣りでずっと遊んでくれている子がいました。その子のお父さんが「うちの子がこんなに熱中して一つのことをやることはないです。よほど楽しかったみたいです。」と言ってくださって、とてもうれしかったです。遊びを通して、集中力や手先の器用さなどの成長が見られることが改めてわかりました。

 今回の活動ではバルーンを担当しました。また、しゃぼん玉やコマ遊びを子どもたちと一緒にやりました。しゃぼん玉では、どうしたら大きなものが作れるか私たちが言うのではなく、子どもたちが自分で考え手助けをすることを心掛けました。実際にやってみて、準備・片付け・交流などどれも想像以上にたいへんで、これを月に1回やっているむもんさんは本当にすごいと思いました。ですがマルシェを開いている方もイベントに来てくれた方もみなさん楽しんでいて、人と人との心の距離を縮める素敵なイベントだと思いました

 施設の利用者さんや小さな子どもを相手にすることが多かったので、目線や言葉遣いをいつも以上に意識しました。飲み物販売とお菓子取りゲームを担当したので、明るく声をかけ、怖い印象を与えないようにしました。積極的に会話しようと取り組んだので、たくさんコミュニケーションがとれてよかったです。飲み物販売をむもんカンパニーの利用者さんと一緒におこなって、障がいのある人は得意なこと苦手なことがはっきりしていて、一人一人に合った作業を分担することが大切だとわかりました。障がいのある人は、効率よく作業ができないなどとよく差別をされがちだけど、一人一人の個性に合った仕事をやってもらうことが大切だと思うし、健常者の人たちとうまく共存していくべきだと思いました。

 私は食堂で食品販売に携わって、開店から昼時までずっと忙しく働きました。効率よく食品を提供できるように、厨房の方や他の二人の方とコミュニケーションをうまくとることを心掛けました。障がいを持った方が二人ほどいて一緒に働きましたが、役割を任せることの大切さをすごく実感しました。役割を任せられるということは信頼されていることの表れだと思いました。役割を任せられた障がいのある方は、自分の仕事に責任を持っており、ほんとうにすごく頼りになりました。また楽しそうに接客や皿洗いをするところに、働くことに対する喜びのようなものを感じました。