築出 裕美(5回生 音プラン 名古屋音楽大学在学中 矢作北中出身)

  4月から病院に就職し、総合相談窓口で事務業務と音楽療法を担当することになりました。 音楽療法とは、意図的・計画的に音楽を用いた活動を通してクライエントの身体的、認知的、心理的、社会的、情緒的な健康の維持・向上を目指すものです。大学では、音楽的な要素だけでなく、心理学や病気、障がいについても学んでいます。また、実習やサークル活動で音楽療法を実践する機会が多くあります。実践は、対象者に合わせて目標を立て、曲を選び、準備と練習をしてから行います。そして活動を記録し、次回の目標や選曲に反映させます。病院や施設で行われている音楽療法士による音楽療法と演奏家による演奏会の違いは、その音楽活動や選曲に意味や目的、目標があるかないかということです。 部活動や授業で音楽と向き合っていく中で、実力の問題や将来性など、音楽を続ける自信がなくなってしまうこともありました。自分がこれから音楽とどう関わっていきたいかを考えるうちに、本を読んで音楽療法の存在を知りました。それまで自分の中になかった音楽の価値観や可能性に触れ、純粋に、人の役に立てる音楽というものに魅力を感じ、音楽療法士を目指すことに決めました。 高校生の時は上手く演奏することばかりを意識していましたが、音楽療法を学んだ今は、相手に合った音楽活動を提供するためにはどうしたらいいかと、広い視野で音楽と向き合うことができるようになりました。自分自身もやりがいを感じて活動できているので、この道に進んで本当に良かったと実感しています。4月からようやく音楽療法士としてのスタートラインに立ちます。学んできたことを基盤に、現場に合わせて成長していけたらと思います。まだまだ認知度の低い領域ではありますが、音楽療法とは何か、自信を持って発信していけるような音楽療法士を目指していきたいです。