青山 和揮( 3回生 文プラン 愛知教育大学卒 豊田市立朝日丘中学校教諭 井郷中出身)

  豊田東高校を卒業して6年が経とうとしています。「夢の実現」を合言葉に、勉強や部活に励んでいた頃が懐かしいです。 大学生活の中で強く印象に残っていることは、ATP(Australia Teaching Practice)と呼ばれるオーストラリアでの教育実習です。私の行った学校は、全教室にパソコン・プロジェクター・電子黒板が配備され、生徒は全員iPadを持っているなど、日本と教育環境が大きく異なっていました。授業時 間は75分と長く、いかに子どもたちの集中力を維持させるかということがポイントでした。パワーポイントを用いて漢字の成り立ちを説明したり、アニメの動画を見て日本の文化や家族形態について学ぶ授業などをしましたが、どうしたら子どもの興味を引けるかを考え、実践する毎日でした。授業準備は本当に大変でしたが、私の考えた授業にオーストラリアの子どもたちが意欲的に参加してくれる姿を見て、教えることの楽しさ、一生懸命な子どもたちの成長を支える仕事の素晴らしさを実感し、教師という職業への思いを強くしました。 現在は、中学校で英語の教師として教壇に立ち、2年目となりました。授業や部活、行事などで生徒の成長を身近で感じられる充実した日々を送っています。中学時代から夢見ていた教師という仕事ですが、ここには書ききれないほどの苦労もあります。そんな苦労も帳消しにし、これからも教師として頑張っていこうという原動力をくれるのは、やはり生徒たちです。 教員2年目で迎えた合唱コンクール。「良い合唱をつくりたい!」「入賞したい!」という気持ちは私も生徒たちも私も同じでした。しかし、練習に集中できなかったり、パート間の意識の差が生まれるなど苦労の毎日で、あっという間に合唱コンクール前夜を迎えました。最後に生徒たちのためにできることは何だろうと考え、そこで思い立ったことは「生徒一人一人に手紙を書く」ことでした。ここまでの練習を頑張っていた一人一人の姿を思い返しながら書いた手紙は、当日の朝までかかりました。当日、慣れない手紙を手渡すときは、ちょっと照れくさかったです。入賞はできませんでしたが、生徒の合唱は今までで一番良いものだったと確信しています。そして、翌日の日記にこんなことを書いてくれた生徒がいました。「このクラスで不安で心配で合唱コンクールをやりたくないと思ったこともありましたが、本番直前に〇〇さんが先生の手紙を読んで涙を流していました。その時、このクラスで歌えて良かったと思いました。」「歌い終わって、席で先生の手紙を読み返していたら、今までの想いとこのクラスに出会えた幸せでいっぱいになりました。」「先生、今まで私たちの合唱をみてくれてありがとうございました。」合唱コンクール本番まで、本当に苦労の連続で、頭を悩ますことがたくさんありました。2年目という未熟さ故に、もっと生徒たちのためにできることはあったのではないか、という後悔もありました。それでも、生徒たちのためにできることは何かを常に考え、生徒の身近で共に成長し、感動を共有できる素晴らしい職業に就くことができたと思っています。東高校の卒業生として感じることは、夢を実現した友人たちの存在です。保育士、看護師、美容師、調理師…もちろん一般企業など様々な場所で活躍している友人がたくさんいます。たまに集まって話を聞くのが、楽しみの一つです。皆さんも友人たちと支え合いながら、「夢の実現」に向けて突き進んでください。応援しています。