SPP事業
SPP事業とは豊田東高校の活動内容

SPP事業とは

SPPとは"Science Partnership Program"の略で、「科学技術創造立国」を目指す、我が国の将来を担う青少年の育成を目的とする事業です。「科学技術創造立国」とは、便利で安全な暮らしをするために科学を発展させ、国を豊かにしていこうという考えのことです。日本は天然資源に乏しいので、国をより良くするためには科学技術を振興させることが重要だと言われています。

高校と大学、科学館等が連携して、生徒が観察、実験、実習などの体験的・問題解決的な学習活動を行う支援をするものです。それらを通して、生徒の科学技術、理科・数学に対する興味・関心と知的好奇心を増進することを図っています。

この活動は、文部科学省の施策の一環として、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が主体となって展開されています。詳しくはJSTホームページを御覧ください。

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豊田東高校の活動内容

名古屋大学大学院環境学研究科、豊田市矢作川研究所と連携して、矢作川に侵入してきた外来生物のカワヒバリガイに関する研究を行っています。

カワヒバリガイカワヒバリガイとは、1990年代に西日本に侵入した中国原産の付着性二枚貝で、侵入地域で在来生物群集の生息地を圧迫したり、利水施設の運用を妨げたりするなどの被害をもたらすことが知られています。そのため、環境省が特定外来生物に指定しています。詳しくは環境省ホームページを御覧ください。

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 平成26年度の活動報告


 平成22年度以前の活動報告

 2008(平成20)年から2年間、本校の3年生(2010年現在)のグループが中心となり、豊田市の矢作川研究所や名古屋大学などの協力を得て、週1回放課後に集まって活動してきました。2009(平成21)年8月、生徒らは学校近くを流れる矢作川中流域3カ所から1千個余りの貝を採集しました。

カワヒバリガイ採集カワヒバリガイSPP参加生徒

さらに豊川水系で見つかった貝も入手し、名古屋大の研究室でDNA解析をして塩基配列を比較。その結果、豊川水系のサンプルには他の水系とは遺伝的に離れた系統にある貝が含まれていることが分かりました。研究の結果、「豊川水系の貝が他の水系とは異なる経路で侵入してきた可能性がある」という結論に至りました。

また、矢作川で集めた貝の長さを一つひとつ測ったところ、1センチ前後と2センチ前後の貝が多く見つかりました。寿命は2〜3年と推定され、矢作川では貝が1年で1センチほど成長することが分かりました。このことは貝が繁殖して二つ世代ができ、矢作川に住み着きつつあることを示しています。

以上の研究結果は、豊田産業文化センターで行われた「矢作川ミニシンポジウム」において、生徒たちが学術発表をしました。

これらの活動は、2010(平成22)年4月14日(水)朝日新聞で記事が掲載されました。SPP事業に参加した生徒の1人は、「カワヒバリガイが問題になっていることを初めて知った。DNA解析や殻長分析など、いい経験ができたと思う」とコメントしています。

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